君と、サクラ

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数分して、パトカーが到着した。 店先が一気に重々しい空気に包まれた。 2名の警察官が日鳥 陸の家に入っていった。 ずっと聞こえていた罵声が急に聞こえなくなり、店先の人々は皆不気味に思っていたが、その理由が明らかになったのだ。 陸が、出てきた。 陸が、警察官に取り押さえられている。 「えっ」 私は思わず叫んだ。 どうして?どうして陸が・・・・。 警察官に連れられて、陸が私の前を通り過ぎる。 一瞬、陸が私を見た。 「り、く・・・・」 彼は何も言わず、そのままパトカーに乗り込んだ。パトカーは陸を乗せたまま、発進して行ってしまった。 ピーポーピーポー・・・・。 驚いた事に、次に救急車がやって来た。 私は嫌な予感が、した。
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