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あの後、気まずい空気の中二人は勉強に戻っていた。ソウタは約束を守り猛勉強している。ハルセはその隣でソウタを見守っている
「、、なぁ」
「ん?」
「その、やりづれぇんだけど」
「すまん、俺がいるからか」
「そうじゃねぇ、、訳でもねぇけど。ハルセ視線が痛い」
「なっ、ひどいな」
「いやさすがに見すぎ」
「そっそうか、すまん」
見すぎと言われたハルセはすぐに目線を変えるが、ソウタが横にいるとどうしても嬉しくてそっちを向いてしまう
「、、、」
「いっいや、すまん。分かってるんだが、見てしまうんだ、、」
「、、はぁ、こっちこい、んで俺の上に乗れ」
「へっ、」
「いいから、早く」
「ああ//」
ソウタは胡座をかいてその上にハルセを向かい合って乗せると自分の肩にハルセの竜の長いマズルを置いた
「、、これで俺のこと見れねぇだろ//」
「、、俺、昨日から心臓爆発しそうことばかりだ」
「病院いった方がいいんじゃねーの」
「ばか、病気の元がいうな」
「、、じゃあその病気は死ぬまで一生治んねぇな//俺、死ぬまでハルセの側離れねぇもん//」
「//、、うるさい、もう心臓がもたないからやめてくれ//」
ハルセはソウタの鍛えられた背中に腕を回して、肩口に顔をくっつけた。恥ずかしさからか嬉しさなのか尻尾がソウタの前で揺れていて、勉強の新しい妨げになったのはソウタだけが知っている
ーーーーーーーーーー
「ハルセー、この問題教えてくれ」
「、、、」
「、、ハルセ?」
反応をしてくれないハルセの顔は見えないが恐らく寝ているようだ。スースーと寝息が聞こえる。
「そんなに俺の腕の中は安心できんのか?」
ソウタは持っていたペンを置いて、ハルセの頭に手を乗せて撫で始めた。ハルセが聞こえないと知っているが、起きてるハルセには聞きづらいから寝ているハルセに話しかけていた
「なぁ、俺の事好きだって言ってくれよ。子供の頃からキスぐらいしてたけどよ。ハルセだって分かるだろ。ハルセのこと好きだからキスしてんだよ。ハルセだってキスしてもこうやって抱き合っても嫌がらねぇどころか尻尾振って喜ぶなら好きだってことだろ」
ソウタは寝ているハルセにそう言いながら、尻尾に自分の尻尾を絡ませた。
「、、このまま寝てたら襲っちまうぞ。ハルセ白い鱗にいっぱい俺のもんだって証付けるからな。、、先に謝っとく俺も耐えれねぇ」
ソウタは自分の顔の横にあるハルセのうなじに強く噛み付いて、歯型を付けた。
「、、//はぁもう付き合いてぇなぁ」
少しハルセの頬が赤くなっていたのに気づいていないソウタはまた勉強に戻った
ーーーーーーーーーー
「すまん、結局何も教えてやれなくて」
「いい、疲れてたんだろ?また今度教えてもらえればいいし」
あの後、結局夕方まで寝ていたハルセはそろそろ帰るからとソウタに起こされた。
「じゃあな」
「、、、」
「?どうした」
「、、//うっ腕貸してくれ」
「なんだよ」
「//」
ハルセに言われソウタは腕を上げると、ハルセはその腕を掴むと恥ずかしそうにソウタの前腕を強く噛んだ
「!いっ、」
「、、お返しだ//。じっじゃあな」
そう言って、ハルセは慌ててドアを閉めた。急な出来事に理解が追いつかないソウタは閉まったドアを見つめてフリーズしていた
(お返しってなんだ?、、まさか俺がハルセの首噛んだのバレてるのか?!)
ドアを閉めたハルセは洗面所にある鏡の前に立ってシャツを脱ぐと、首を捻って見えた噛み跡を撫でながら赤面していた
「ばか、//あんなことされたら起きるに起きれないじゃないか//」
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