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ブー、ブー
スマホのバイブ音で起きたソウタはすぐに電話を繋げた
「おはよう」
「はよ」
「ちゃんと学校来るんだぞ」
「おーう」
「じゃあな」
「おう」
最近の朝の起こす電話は二人とも何も緊張せず掛け、そしてまたなと言って切るそれが日課になっている。しかし、二人とも内心は全然平然とは程遠かった
(まじで、あの日ハルセに噛み跡なんてつけるんじゃ無かった、、バレてねーならいいんけど、バレてるならただ気まずいだけじゃねぇーか、、会った時どんな顔すればいいんだよ、、)
(お返しなんてするんじゃなかった、、あのまま狸寝入りして知らなかったフリをすればよかった、、。腕にモロに俺の噛み跡があるなんて、会った時にどんな顔すればいいんだ)
「はぁ、これじゃ逆戻りじゃねぇーか」
「はぁ、これじゃ前のままだ」
二人とも別々の場所で同じことを考えていた。
いつもの時間に部屋を出て学校に着いたハルセはもう席に座っているライキに週末にあったことを話していた
「、、で、また気まずいと」
「、、はい」
「よし、俺はなんも知らねぇ」
「頼む、俺は何をすればいいか教えてくれ」
「告白して、さっさとヤることやればいい」
「しかし、もしフラれたら、、」
「いや、ねぇだろ。逆になんでそこまでやってまだフラれるかもなんて思うんだよ」
「いや、だってキスぐらい子供の頃からしてたし、ハグくらい仲良い奴とならするだろ」
「、、なら、その噛み跡はなんだよ」
「、、それは//」
「会長だって雄なら分かるだろ、噛み跡残すのは好きな相手だけ、俺のだから誰も触れんなっていう証だろうが」
「、、//」
「俺に一々その頬を赤くするの見せるのやめろ、ちっともそそられねぇ」
「別に好きでなってるんじゃない!//うっ嬉しくて勝手になってしまうんだ//」
「はいはい、とりあえずとっとと告白してこい。いいのか?あんまり待たせてると大狼が違う奴を目で追うようになっちまうかもだぜ(まぁ、絶対無い気がするが、、)」
「それはダメだ!」
「なら、大狼がまだ自分を見ている時にやるだな。いいか?告白する時はこうするんだ」
ライキにいらん告白のコツを教えてもらったハルセは、何を聞いたのか顔を赤くしながら自分の席に戻った
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