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交換
「何でだよ」
「お前が悪い、いいから早くスマホを出すんだ」
「だから何でだよ!」
ソウタのいる2組では今日もソウタとハルセの言い合いが起きていた
ーーーーーー
時は少し遡りライキとハルセがいる生徒会長室。ハルセは椅子に座り溜息を吐いていた
「はぁ、、」
「さっきからどうしたんですか?ため息ばかり吐いてますけど」
「聞いてくれるか?」
「聞かなくていいなら大丈夫です。(会長が悩むのなんてどうせ大狼のことだろ、めんどくせぇ)」
「実はな、、教師からソウタのことを言われてな」
「勝手に話すんですね。また欠席とか寝坊の話ですか?」
「ああ、俺達も2年だろ?そろそろやめさせないと進路関わると言われて、それで俺が毎日電話して起こせと言われてな」
「、、(嫌な予感がする)」
「そんなの出来るわけ無いじゃないか!俺がソウタの連絡先を貰うことなんて、、出来たらとっくにもらっている!俺があいつから連絡先一つもらうのにどれだけ悩んだか」
「いや、普通に頼めばいいじゃないですか。向こうも断りませんて」
「そうだろうか、、いやだって俺生徒会長だし、、嫌われてるし」
「(正直マジでめんどくせぇ、、この相思相愛共はどうやったらここまでひねくれるんだ?)はいはい大丈夫ですよ絶対もらえますから、もらえるまでここに入っちゃだめですよ」
ーーーーーー
「だからお前がもう寝坊しないようにと、毎朝俺が起こせと先生に言われたんだ」
反省文を終わらせた次の日、ソウタはまたも堂々と遅刻をしていた。先生は反省の色が見えないと言ってハルセにソウタを毎朝起こしてから学校に来るようにと怒りながら言いにきたのだ
「はぁ?絶対に嫌だからな」
「俺のセリフだ。それと嫌なら俺が毎朝お前の部屋まで迎えに行く羽目になるんだぞ。それでもいいのか?言っとくが部屋の鍵は室長からもらえるから、寝ていたら俺がどう起こすかを考えてから言えよ」
「、、わーたよ!ほらこれでいいんだろうが」
ソウタからスマホを受け取ると連絡先を追加した
「ちゃんと起こしてやるから、学校来るんだぞ」
そう言うと、ハルセは教室を出ていった
その時の二人は外面では怒っているように見えるが内心では喜んでいた
(まさか、、こんな形で追加できるなんて、、俺が中学校からスマホを持ってどれだけソウタのが欲しかったか!嬉しすぎる!!しかも合法的に毎日ソウタと電話をできる機会ももらえた!!先生に感謝しないとな、、しかし部屋まで行くと言ったのに拒否されるなんて、、まさか、ソウタに彼女がいるのか!?そりゃあかっこいいしモテると思うが、、だからあんなに拒否したのか?もしいるなら退学させてやる。いや単に俺のことが嫌いなだけか、、でも明日から朝からソウタの声聞けるなんて幸せだ///)
(やべぇ、急にスマホ出せって言われて何かと思ったら俺が毎朝起こしてやる?最高かよ///俺が中学校でスマホ持ってハルセのをどれだけ欲しかったか!もう毎朝起きてハルセからの電話を待っておこう。いっそ一回目は出なくてあいつにもう一回電話させて焦らすか?いやいっそずっと出ずに部屋まで来るのを待つか?そんで一緒に登校するか。いやそれはダメだなめっちゃ恥ずい///遅刻も欠席もするもんだな、おかげで俺の一番好きなハルセの声で朝を迎えれるなんて幸せだ///)
そのあと生徒会長室に戻ったハルセの顔を見てライキはため息をついた
「そんなに嬉しかったですか?好きな人の連絡先もらえて」
「!!なぜ分かる」
「(そんなにやついてたら誰でもわかると思うけどな)
、、なんとなく」
「そうか。、、やらんからな」
「いらんですよ」
二人は昼休み中ずっと頬を赤らめていたらしい
そして次の朝
ブーブーブー
「、、んだよ」
「何って昨日言っただろ俺が毎日起こすと。その一日目だ」
「、、おう」
「寝起き全開だな、、ちゃんと学校来るんだぞ」
「、、おう、じゃあな」
「あ、ちょっと待て。、、おっおはよう///ソウタ」
「!!、、おはよ//」
「、、、」
「、、、」
二人の電話はその後無言で5分続いた
(おはようだと!?最高かよ!くそ今の録音しとくんだった!スマホのアラームの音にセットしたい。また明日も言ってくれるなら録音しとこう、、あぁー1時間前に起きておいて正解だった。なんかとっさに寝起きみたいな声出したけどバレてねぇよな?、、次はもう少し焦らしてから電話に出るか)
(き、緊張した!電話をかけるのってこんなに緊張するんだな。それにしてもソウタの声いいな///くっそもっと聞きたかった!まぁこれから毎日聞けるからいいか。、、直であの声聞きたいな、、いやだめだ俺の理性が持たず襲ってしまうな。あの声でおはようが帰ってきた時はもう嬉しすぎる///)
ソウタはその日しっかり朝から学校に行ったが、1限目から寝て朝のハルセに起こされる夢を見てから寝るのをやめた
(心臓に悪い///)
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