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朝ご飯
いつもの朝、ハルセは朝7時に起きると軽く伸びをして部屋に備え付けられている風呂でシャワーを浴びると、制服に着替えキッチンに向かい朝ご飯の用意を始めた。
「そろそろ起こさないとな」
時間が7時半になるとハルセはベッドの横に置きっぱにしていたスマホを手に取ると、これから電話を掛ける相手の連絡先を開いた
「はぁ、、今日もちゃんと出てくれるだろうか」
ハルセは緊張してソウタに電話をしたが、その心配は意味なく電話の相手は1コールで出た
「おっ、おはよ。ソウタ」
「おはよ」
「今日もちゃんと起きれたみたいだな」
「誰かさんが電話してくるからな」
「誰かさんがちゃんと起きてくれれば電話しなくても済むんだがな」
「はぁ、学校だりーな」
「もうすぐ中間試験だぞ?だるくても来ないとまた点数下がるぞ」
「なんで俺の点数知ってんだよ」
「先生が言ってたぞ」
「人のプライバシーをペラペラと」
先生に言われ毎日ソウタを起こしてちょうど1週間、緊張はまだするが最初の頃よりは喋れるようになった。最初はおはようを言うだけで照れて無言が続いていたが、今は少し喋ってから終わるのが普通になっている
「、、そういえば、ソウタは起きてから何をするんだ?」
「あ?」
「だからモーニングルーティン的な」
「別に顔洗って、着替えて出るだけだ」
「朝ご飯食べないのか?」
「朝一にわざわざ学食行くのめんどくせぇし、売店は売店で長蛇の列に並ぶからな」
「元気でないだろ」
「、、別に(今お前と電話出来てるから朝から元気いっぱいなんだよ//)」
「、、いつも何時に学校向かってる」
「決めてねぇよ、用意出来たら出てる」
「なら、、8時だ。8時になったら寮の玄関に来てくれ」
「なんで「いいから、絶対だぞ」
「おい」 プッ
「、、何なんだ」
それからソウタは8時に寮の玄関でハルセを待っていた
「ソウタ」
「、、おう」
「すまん、少し遅れた」
「別にいいけどよ、何だよ」
「ほらこれ」
ハルセが持ってきたのはタッパに入れられたサンドイッチだった
サンドイッチは定番の卵やハム、ハルセの昨日夜ご飯の残りだった照り焼きチキンが挟んでるサンドイッチもあった
「!!」
「朝は食べたほうがいいぞ、ってソウタどうした?」
「いや、何でも」
「嫌いな具材とかあったか?一応子供ころ食べれていた具材で作ったんだが、、無理なのは残してくれていいから」
「俺のために作ってくれたのか?」
「、、そっそう言われると恥ずかしいが//そうだな、ソウタのために作った」
「、、ありがとなハルセ。めっちゃ嬉しい//」
「そっそうか?//見た目だけでちゃんとおいしか分からないぞ」
「今まで食べた中で一番うめぇよ」
「//、、さ、はっ早く学校に行こう。食べ歩きできるのを折角作ったのに、このまま立ち止まったままじゃ遅刻だ」
「おう」
一人は作ってくれたサンドイッチを嬉しそうに食べながら、もう一人は横で嬉しそうに食べる狼の顔を眺めながら学校までの道を歩いた
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放課後
「、、いい加減照れるのやめません?」
「//仕方ないだろソウタが俺が作ったサンドイッチを美味しそうに食べてくれたんだぞ、嬉しすぎて//」
「はいはい、これからも作ってあげてください」
「お前たちはどうなんだ?夜は二人なんだろ」
「、、夜ご飯がいるときは私が作ってますよ。それ以外は私が彼を食ってますから」
「最期の情報はいらない」
「聞きたいのかと」
「俺も早くソウタと、、」
「一つ気になったんですけど、会長はどっちするんですか?」
「なにをだ?」
「ですから、ヤる時ですよ」
「、、ソウタ相手ならどっちでもいいな//」
「照れながら言うのやめてください。聞いたのが間違いでした」
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