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新入生歓迎会の打ち合わせ
獣王学園の一室、生徒会長室。そこは赤い絨毯が敷いてあり、壁にはよく分からない本がたくさん入っている本棚、真ん中の奥には大きい机と椅子ありそこに座っているのは生徒会長の竜人だった
「はぁー、会いたいな」
「大狼さんにですか?」
「!?びっくりした。入るときはノックしろ、忘れるなんて珍しいな」
「何度もしましたよ。鍵が空いていたので入ったらずっとため息を吐く会長がいたんですよ」
「それはすまない」
「それでまたなんで会いたいんですか?」
「その話は忘れてくれ。それで何の用事だ?」
「今年の新入生歓迎会で何をするかの各クラスの希望が出揃ったので持ってきました」
「そうかありがとう。えーと、、漫才、一発芸、ダジャレ大会、下ネタれんぱ「今のは破棄しましょう」あっあぁ、、しかしいい案がな注意事項だが何をしたか、、」
「去年はケイドロですよ」
「なら今年は鬼ごっこでよくないか?」
「会長も適当ですね、、まぁ他より妥当ではありますが私は、、これはどうかと思います」
ライキは一つのプリントを手に取ってハルセに見せた
「これは、、いいんじゃないか?俺ら楽できるし」
「ならこれにしますか。後そうはさせませんからね」
そして新入生歓迎会当日
全生徒がグランドに集まった後、前にある台に登ったハルセが話し始めた
「皆さんおはようございます」
「「「「おはようございます」」」」
「いい返事ありがとう。さて今日は新入生達を歓迎する歓迎会です。もうみんな知ってると思うが今回は宝探し。制限時間の1時間以内に校舎の至る所に宝箱を隠してるので見つけてくれ。宝箱は銅、銀、金、そして虹の4種類あるので一番豪華な商品がもらえるように頑張って探してくれ。注意事項だが、見つけた際一人が持てる宝箱は一つだ。二つあっても取らないように、交換はありなので銅を持っている時に銀を見つけて交換するのはありだ。2、3年も最後まで宝箱を持っていたらそれを獲得できるので頑張ってください。それじゃあ準備するので少しだけ待っていてくれ」
説明をした後、台からハルセは降りた
下では、ソウタとナオヤが話していた
「宝箱って全員分あるんすかね」
「あるんじゃねぇか」
「てか中身なんですかねーゲームとか入ってるんすかね」
「ゲームはさすがに無いだろ。文房具とかだろ」
「じゃあ、いらないすっね」
「お前は相変わらず遊ぶのが好きだな」
「ソウタさんも好きでしょ」
「ゲームは、、しばらくしてないから分からん」
「えっそうなんすか?買ってもらえなかったんすか」
「いや別に、、小学生の頃は一緒にやるやつがいたんだが中学からいなくなった」
「そうなんすか、引っ越したりしたんすか?」
「、、そうじゃないが、遠い存在になったという意味ではその通りだな」
「色々あるんすねーソウタさんにも。あっハチマキ配ってますよ。もらいにいきましょ!」
「ああ」
先に行ったナオヤの後ろでソウタはほかの生徒会と準備をしているハルセを見て少しだけ悲しい目をした
(またハルセとゲームしてーな、、)
ハルセから目を逸らしてソウタはすぐにナオヤに後を追った
ソウタが歩き出した後、ふいにハルセはさっきまでソウタがいたところを見ていた
「、、ソウタ?」
「どうかしたんですか?会長」
「、、いや何でもない。じゃあ始めるか」
生徒会のメンバーが2、3年には黒い帯が
1年には赤や青、クラスによって違う色が配布されていた
「さぁ勝負の時間ですね」
「本当にやるのか、、俺たち」
「ええ、もちろんです」
ーーーーーー
それは宝探しに決まった後の生徒会長室での出来事だった
そこには生徒会長のハルセ、副会長のライキ、書記長の熊獣人、会計の梟獣人や風紀の鷹獣人もそこにいた
「なんで俺達も呼ばれたんだ?」
書記の熊獣人の疑問にライキが答えた
「それは私たちが宝箱になるためです」
「、、それ本当にやるのか?」
「ええ、だってそうしないと宝の位置を知ってる私たちは有利じゃないですか」
「だったら最初から参加をしなかったらいいんじゃないのか?それよりみんなで風紀の見回りしようぜ、人手不足なんだよ」
「ならそれも足します。最後の3分アナウンスで生徒会が宝箱を持っていますっていうアナウンスを流すので頑張って逃げましょう」
「まぁ楽しそうではあるけど、、俺めっちゃ不利だ」
書記の熊獣人が俯きながら言った
「確かに書記みたいに体デカいやつ不利じゃね?足速い奴なんていっぱいいるんだしよ」
「逃げるのが難しい人は見回りしながら隠れられる場所でも探して、アナウンスがあったらそこに隠れていてもいいですし、誰かに渡してもいいですから」
「まぁいいんじゃないか、俺らも2年生だし歓迎しないとな」
そんなことがあり、生徒会の参加が決まった
「制限時間は1時間。2、3年は始まってから10分後にスタートするので頑張ってください。ではよーい、ドン!」
1年生は一斉に走り出して校舎に入っていった
そしてその10分後2、3年がスタートした
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