お揃い

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昼休みになり、僕と陽太と進一郎はいつものように屋上に向かった。 ドアを開けると、爽やかな風が通り抜け雲一つない晴天で日差しが強い。 三人で日陰になっている所に腰を下ろすと、お弁当を広げる。 「そういえば最近、陽太って寝坊多いよな!」 「ああ、ちょっと寝付きが悪くてさ……」 「なんだよ、またゲームか?」 「まあ、そんなとこ!」 進一郎の問いに陽太の表情が一瞬だけ曇った気がした。 どうしたんだろう?と陽太を見ると、もういつもの笑顔に戻っていた。 なんだろう?ご飯を口に運んで考えるけど、違和感の正体は分からない。 「……あ、そうだ!今日の放課後、駅前の新しくできたカフェ行こうぜ!」 進一郎が思い出したように提案してきた。 「あれ?あそこってこの前、雑誌に載ってたとこだよね?」 「そうそう、この前通りかかった時に見たんだけどさ、それがパフェがめっちゃ美味そうでー。だから、みんなで行こうぜ!」 「俺は別にいいけど…男三人で行くのかよ?」 「いいじゃん、行こう!な?」 進一郎が僕たちの顔を交互に見てくる。 どうしようかと迷っていると、進一郎が僕の顔を見てニヤッと笑った。 この顔は拒否権ないやつだと悟って、僕は諦めて頷いた。
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