12時になったら

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
 佐藤は友人の思惑を見抜いていた。  だから、佐藤は必死で腹時計を鳴らさないようにしていた。  また、塩沢は自分では気づいていないようだが、いい時計を持っているのだ。  塩沢の腹が鳴ったのを見て、佐藤は迷わずブザーを押した。 「優勝は11番の方!」  ――塩沢くん、僕は名前のように甘くないよ。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!