放浪者

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放浪者

 放浪者、安藤一馬は東宝ビルにやって来た。安藤は茨城県にある食品工場で派遣として働いていたが、派遣切りに遭った。東宝ビルは東京都新宿区歌舞伎町1丁目の新宿コマ劇場および新宿東宝会館(新宿プラザ劇場)の跡地に、東宝が建設した複合インテリジェントビル。低層部にはキーテナントとして「TOHOシネマズ新宿」が入居している。8階に設置された実物大のゴジラヘッドが特徴で、歌舞伎町のランドマークとなっている。2015年4月17日に開業した。  TOHOシネマズ新宿、ホテルグレイスリー新宿 、築地銀だこ新宿東宝ビル店、リンガーハット新宿東宝ビル店、セブン-イレブン新宿東宝ビル店などのテナントが入ってる。  ゴジラヘッドが特徴的な新宿東宝ビルが完成した後2018年頃から、この周辺に自撮りを行う若者たちがたむろして増え始め、彼らは「自撮り界隈」を自称し始めた。若者が多くたむろしていたことから、周辺の居酒屋や風俗店の店員や、風俗嬢・キャバクラ嬢らが彼らを「トー横キッズ」と呼び始めた。しかし彼らは「キッズ」と呼ばれることに抵抗し、2019年9月頃から「トー横界隈」と名乗りだした。その後は無名の存在であったが、2021年頃に界隈を狙った犯罪行為や誹謗中傷が度々行われたことから一躍注目を浴びることになった。    援助交際や暴力行為などの被害なども絶えず起こっている。2021年6月には当時15歳の少年が路上でホームレスの60代男性の頭を足で踏みつけようとするなどの暴行を働いた動画がSNSで拡散され、少年は書類送検された。同年5月には当時交際関係にあったとされる18歳の専門学校生の少年と、14歳の女子中学生が近くの歌舞伎町のホテルから飛び降り自殺をしており、さらにオーバードーズによる薬物中毒状態だったことが判明するなど、深刻な問題も起きている。  安藤の実家は新宿にある。高校時代の友人とアクション映画を観た。  夜の静かな街、安藤は一人で帰宅する途中だった。突然、闇の中から不気味な音が聞こえ、安藤は周囲を警戒し始めた。すると、突然襲ってきたのはゾンビだった。  安藤は恐怖に打ち震えながらも必死に抵抗するが、ゾンビの襲撃は容赦なかった。その時、偶然通りかかった牙城雅紀が安藤の叫び声に気づき、駆けつけた。  牙城は冷静に銃を取り出し、ゾンビを駆逐する。安藤は助かったものの、ショックと恐怖で震えていた。 「大丈夫ですか、安藤さん?」牙城は安藤を支えながら心配そうに尋ねた。  安藤はまだ恐怖に包まれていたが、牙城の安心するような姿に少し安心感を覚えた。「ありがとうございます、牙城さん。助かりました」  牙城は安藤を安全な場所に連れて行き、状況を把握するために警察に連絡した。安藤はゾンビに襲われた恐怖を乗り越えながら、牙城に助けられたことに感謝の気持ちを抱いたのだった。  安藤と牙城は安全な場所に到着し、警察が到着するまでの間、安藤は牙城に出会った経緯やゾンビの襲撃について説明した。牙城は静かに聞き入っていたが、その間も周囲を警戒していた。  警察が到着し、安藤の証言を聞いた後、現場を調査し始めた。牙城は安藤を見送り、その後も彼女の安全を気にかけていた。  数日後、牙城は再び安藤に会いに行った。彼女は少し落ち着きを取り戻していたが、まだトラウマを抱えていた。牙城は彼女に心配していたことを伝え、一緒にカフェで話をすることになった。  カフェで話をしているうちに、安藤は少しずつ元気を取り戻していった。牙城は彼女の支えとなり、共に過ごす時間が彼らの絆を深めていった。  そして、ゾンビの襲撃から数週間後、安藤は牙城に感謝の言葉を述べた。「牙城さん、本当にありがとうございます。あなたがいなかったら、私は...」  牙城は謙虚に笑って答えた。「安藤さん、私も助かりました。お互いに支え合って乗り越えていきましょう」  二人は困難を乗り越え、強い絆で結ばれたまま、新たな日々を迎えるのだった。  安藤はゾンビに噛まれたときのショックで男から女に性転換してしまったのだ。  牙城は思ったこの男、斎藤工にどことなく似てるな?
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