2日目の夜

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2日目の夜

しょうちゃん一家が夜、 嬉しそうに報告してくれました。 少年の声『しょうちゃん、BOSEのイヤホン買ってもらった! すごく楽になったよ!』 だんち。『そうなんや、良かったねぇ』 少年の声『しょうちゃんな、いままでうるさい音が多かったからイヤーマフつけてたけど、それつけながらお外で走り回ったりとか出来へんかってん。頭がぎゅってしめつけられるし、しんどかってん。だけどな、BOSEのイヤホンにしたら、軽いし、イヤな音は聞こえへんし、頭ぎゅってならへんからめっちゃ楽やねん! だんち。さん、教えてくれてありがとう!』 だんち。『それは良かった』 若い女の人の声『今までしょうちゃんの苦しみをわかってあげれてなかったんだなって、私たちも反省しました』 若い男の人『しょうちゃん、今日はおとなしいもんな。本当に音に過敏に反応してたんだってわかりました』 だんち。『聴覚過敏やと、冷蔵庫の音とかエアコンの音とかきついみたいだからねぇ。楽になったなら良かったよ。』 少年の声『しょうちゃん、だんち。さん、好き! 昨日も気を遣ってエアコンとか冷蔵庫とか電源切ってくれたやろ。しょうちゃん嬉しかった! 学校でもみんな気を遣ってくれるけど、しょうちゃんのしんどさを理解してくれたんはだんち。さんがはじめてやねん。だから、しょうちゃん、だんち。さんと結婚する!』 だんち。『しょうちゃん、多分しょうちゃんのお父さんお母さんより、うちの方が年取ってるよ。しょうちゃんにはしょうちゃんにぴったりのお嫁さんが、大人になったら出来るから、早まらんときな』 少年の声『だんち。さん、しょうちゃんのこと、嫌い?』 だんち。『嫌いじゃないよ』 少年の声『だったらしょうちゃんと結婚して!』 だんち。『それは出来ないかな』 この問答を繰り返してたら、 しょうちゃん一家の隣部屋に新しく入ったおっさんが、フロントにクレームをいれてきた。 このキモいおっさんが最悪でした。 続きは次回。
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