綺羅嫌

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キラキラ光ってた。 星空とか月面とかそんなのじゃなくて。 泥臭くて、青臭くて、なんか、憎いやつ。 夜空が綺麗だった。 死ぬにはちょうど良くて、でも、勇気もなくて、ただ綺麗って言うしかなくて。 アイツには似合わないな、とか、なんで考えちゃうの?っとか、あー!もう、バカっ! アイツさえいなかったら、はやく…死ねたのに。 でもさぁ、でもさぁ!綺羅綺羅してたんだもん。 この星ぐらい。 星には青があるのかなぁ? 星には泥とかあるのかなぁ? でも星は憎くない、むしろ好き。 嫌だなぁ 嫌だなぁ、好きなんだもん。 星もアイツも、でもさ、でもさぁ、でもさぁ! 死にたくなるんだ、いつも。 だってさ、何あの女! アイツにさ、いっつもベッタリ! だってさあ! だってキラキラしてるんだもん! 可愛くて、華奢で、可憐で、美しくて! なんでさ!なんで勝てる要素が無いのさ! しね! 死ぬのは私なんだけどね! 笑えねーよ。 あー、なんだかなぁ。 あと何分だろう。 時計どこだっけ? あー、 もう過ぎてた。 まーいーや 考えてるうちに、どうでもよくなっちゃった。 ハッピーバースデー 私、 じゃあね 僕がその事を知ったのはケーキを持って彼女の家を訪れた時だった
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