第2章 三国志想記

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第2章 三国志想記

唯が気づくとそこにいたのは、 曹丕「朕の愛しき唯愛(ゆあ)よ、 離しはせぬ、朕の愛を一身に背負い この世界で生きるのだ…」 この三国志想記は三国志を参考にしているもののゲームの為に作られたオリジナルの物語になります。 そのため、 曹操「子桓、そのようにガッツリ進んでは唯愛が警戒するではないか?」 大魏初代皇帝として曹丕が君臨しているのに曹操まで生きておりました。 唯「…史実と違いすぎるんですが…」 曹操「唯愛たる者が何を申す。歴史とは生きる者が変える為にあるのではないのか?荀彧のような理屈っぽい事を述べてはならぬぞ…」 荀彧「殿、理屈っぽいとは…軍師たるもの理屈っぽいくらいで丁度良いのです…」 荀彧…字は文若。 曹操曰く理屈っぽい軍師ではあるものの曹操の戦で勝利を飾ったのは殆どの確率で荀彧のお陰です。 郭嘉「ふふ、荀彧殿らしいね…なかなかに楽しい世界で良かったよ。唯愛にも出逢えたし…ね?」 郭嘉…字は奉孝(ほうこう) 荀彧と同じ頃に活躍した軍師だが 薄命で若くして命を落とした天才軍師 唯「結局 何がどうなってこうなるんですか? ちなみに今は何年ですか?」 曹丕「唯愛、何を言う? 何年だなんてここにはない。 三国志想記の世界だから…」 曹丕は唯を抱きしめながら 訳の分からない事を口にするので… 唯「より一層意味が分からない。」 唯はまたもや混乱するのでした…。 唯愛(ゆあ)…と呼ばれし者… 司馬懿「唯愛には共同統治者が必要で 結婚する必要があるらしい。」 恋愛する相手以外にまさかの契約結婚も必要だと言う事を唯に知らせたのは 司馬師「共同統治者なら 私以外に他は浮かびませぬな…」 司馬師(しばし)…字は子元の父親で魏軍の誇る鬼才・司馬懿…字は仲達。 曹丕「寝言はその辺りにせよ。 共同統治者なら朕以外に他おるまい。」 曹丕は唯を抱きしめたまま 司馬師からの申し出を一蹴しました。 しかし… 司馬懿「陛下、文献によると唯愛と共同統治者の間に子を成してはならぬ…と正式に決められているそうです。」 司馬師「私は子を成せぬなら仕方ないと思っていますが陛下は魏の希望(のぞみ)ですから子を成せなければ魏の民が困ってしまいます…」 曹丕「ふん、さすがは仲達の息子だ。 忖度もきちんと出来るとはな…」 司馬師を誉めながらも唯を抱きしめる 曹丕に対して皆は怒りを覚えました。 曹操「子桓、唯愛は皆が愛を捧げる存在だ。子桓が独占して良いものではない…。」
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