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エリオット・スペンサー伯爵令息。他の攻略対象と同年代でありながら大人の雰囲気を醸し出す、太陽のような温かくて大きな人です。彼の優しい瞳に見つめられると、顔が火照って心がとろけそうになります。
攻略対象五人の中で、『なにこれ、エリオット一択じゃん！』と何度叫んだことか。あ、もちろん前世での話ですよ。
エリオット様は馬が好きで、子供のころからよく領地に戻って馬に乗っていたそうです。ヒロインとの出会いは、学園での馬術の授業ですね。馬と触れ合うのが初めてで緊張していたヒロインに優しく話しかけるエリオット様。
ヒロインが勇気を出して馬に乗り、少しずつ慣れてきた時に出没するのが……そう！ コレット・リード公爵令嬢です。
コレット・リード公爵令嬢は、わざとヒロインの馬を驚かせます。興奮した馬はヒロインを乗せたまま暴走。それを助けるのが、エリオット様です。
ヒロインを助ける時に足を痛めてしまったエリオット様を心配して、健気に何度もお見舞いに通ううちに、二人は心を寄せ合うようになります。
ちなみに、このエリオット様ルートでは、コレット・リード公爵令嬢は最悪な結末を迎えてしまうんです。
エリオット様に怪我をさせた原因を作ったとして、王太子様のみならず国王陛下からもお叱りを受けたリード公爵令嬢。
陛下からのお叱りを真正面で受け止めたリード公爵は、娘であるコレットとの親子の縁を切り、辺境の修道院に送ります。極寒の地で体調を崩したコレットは、流行病によってあっさり他界。
他界ですよ、他界。
死にたくないよーっ！！
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