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その男が一に声を掛ける。
「お前。
立っちまうんじゃないのか?」
その男の名前は住永護。
一と護と美姫は幼馴染で小さい頃からずっと一緒だった。
「立つって?」
「転入生との恋愛フラグ」
「立たないよ」
一は小さく笑う。
「どうしてそう思うんだ?」
「だってほら、僕はジンクスがあるし……」
「そんなの吹きとばせー!」
美姫がそう言って一に体当たりをする。
「僕が吹き飛びかけたよ」
一の言葉なのなかったかのように美姫は言う。
「神さまって本当にいるのかな?
いるんだったら。
一は頑張ってるし、その頑張りを認めてジンクスを免除!
とかなんないかな?」
「なんないよ」
一は即答する。
そんな会話をしていたら教師が入ってくる。
1時間目がはじまる。
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