Scene.01 ジンクス

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ゆっくりとしていてあっという間の授業。 みさきは、ぼーっと空を見る。 「昼休みだよ?  ご飯食べないの?  一緒に購買行く?」 一はみさきに尋ねる。 「お弁当持ってきましたのでお構いなく」 「そっか」 一は小さく頷くとその場から離れ購買部に向かう。 「転入生とは仲良くなれたか?」 護るがニコニコスマイルでそういった。 「別に……多分向こうは僕と仲良くはなりたくないと思う」 「そうなのか?」 「うん」 「なんでそう思うんだ?」 「なんかツンケンされてる」 「そっか?気のせいじゃないのか?」 「どだろね」 一は小さく笑う。 「仲良く行こうぜ!あの子、結構かわいいじゃないか」 「顔で仲良くなりたくなる訳じゃないよ」 「まぁ、そうだわな」 護はそう言ってカツサンドを買い一は、焼きそばパンを買った。 「うん」」 「ってかお前はそれで腹が膨れるのか?」 「うん、逆に護はお弁当持ってきてるよね?」 「カツサンドは別腹なのさ」 そういって護はケラケラと笑った。
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