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どことなく既視感を覚えるが、どこなのか見当もつかない
それもそうだよ、俺は基本引きこもりゲームオタクだし、こんなウェイ系パリピがキャンプでもして可愛い女の子とファイヤーしそうな場所、縁もゆかりも有るはずない
「うーん、ここに座っててもしょうがないしな」
俺は立ち上がり、周りの景色に目を凝らす
そして気づく、何だか視界が少し低いことを
「ん?何だ?」
それを不自然に思い、なんとなく自身の腕を見る
太陽の光に照らされてるからだとか、それ依然に自分の腕とは思えないほど透き通る白くて細い腕
「ん?え?」
本当に今更だが、声にも違和感があった
何だか妙に幼くて高い声、明らかに俺の声じゃない
これは、もしや、俗に言う、異世界転生?
確かめずにはいられない
仲野大地18歳、不慮の事故で異世界生活スタートか!?
普通ならば落胆するところなんだろうけど、現実は受験に失敗してジュースとポテチ片手におっ死んでてもっと辛い
だったらこの世界でもう一度人生リスタートだと、楽観的に考えた方が良いに決まってる
とりあえず自分がどんな姿になっているんだろうと気になってしょうがない俺は、鏡はないだろうから川でも探そうと、辺りをうろつく
そして木々の隙間から、青空が反射して青く光る地面が目に入った
「もしかして、湖か!?」
嬉々として草木をかき分け、その広い湖の元へ駆け寄る
「どれどれ~俺は一体どんな奴に転生を……」
透き通る澄んだ湖に顔を近づけようとした瞬間、周囲に人の気配を感じ取る
「!?」
その気配に驚いて振り向くと、そこには確かに人が立っていた
「ひわっ!?」
思わず変な声が出る。そして無様に尻餅までついて
うわぁ草が柔らかい、全然痛くなーい!て言うてる場合か
異世界転生早々黒歴史を生み始めている俺は、そそくさと立ち上がり苦笑いしながら恥ずかしさを誤魔化す
「い、いやぁ、ビックリ!まさかこんなところに人がいるなんて思わなくてさ~!腰抜かしちゃった~タハハ…」
冗談めかしながら、そこに立つ人物の顔を見る
背がスラリと高く、恐らく地毛であろうムラのない綺麗な金髪に、パッチリとしたエメラルドグリーンの瞳、そして極めつけは外国人のような端正な顔立ち
思わず口を開けて見惚れてしまったが、これは…この人物は……!
俺が何度も何度もやり込んだブレイク・ソード・ブレイブの主人公且つ勇者のラシエル・アーマイトじゃないか!?
まさか、ゲームの中に転生!?これはもしや夢!?
アホ面のまま自分の頬を思い切り叩いてみる
パチンと小気味の良い音が鳴り響いたが普通に痛い
「あいてて…うっわぁ、カッコいい…すっげえ」
まるで小学生のような感想を口に出しつつ、マジマジとその人物を見つめるが、妙な事にピクリとも動かないのだ。この勇者
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