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頂上に着いた。
辺り一面、桜、桜、桜……。桜の木だらけである。しかも満開。
桜の花びらが風によって宙を舞っている。
美しい光景だ。来てよかった。
私は早速、桜の木の下にレジャーシートを敷き、その上に座る。
リュックサックから弁当箱を取り出し、蓋を開ける。
「いただきまーす!」
箸を手に取り、ご飯とおかずを口の中に入れる。
美しい桜を見ながら食べる弁当は美味い。
もぐもぐしながらそう思う。
弁当を食べた後も、辺りの桜に見とれ続ける。
ここにいるのは私一人。友達と一緒に来たほうがよかった……とは思わない。私一人で桜の花をじっくりと堪能できるからだ。
ここにある桜、全部ひとり占めだ。
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