書き残す

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こんにちは、先生、私は異常なんてありません、なので早く帰ってもらいたいのですが、聞いてもらわないと文句を言われそうなのでお話しします。 私には姉妹がいました。ここはハッキリ言いますが、少しでも劣情を持っていた事は否定しませんが此処で言うのは少し恥ずかしいですので、よっぽどじゃないなら、聞かないでほしいですね。 とはいえ、少しお話ししないと、今回のお話は進まないのでお渡ししますが。 「オネェチャン、ドウシテコンナトコニイルノ?」 そんなことを言われて、私は答えられなかったんです。 真夜中、大きな月、沈んだ太陽、ビル街、路地裏、ゴミ捨て場そこに、底に私はいました。 理由なんて分からない、分かりたくもないけど、其処にいた私は彼女に見つかってしまった。妹と名乗る彼女に、すごくすごく、劣情を催した、もちろん今は少しですがね。 そこから私は、欲に従いました。 何ですか?先生、センセイ、なんでそんな顔をしてるんですか。 多様性の時代ですからソコはいいじゃあ無いですか。 え? ソコが重要だって? 「ちっ」 本当にいやな先生だ。 ソウですね。 確かにソコが大事だった。 それは彼女の破壊衝動だったんですよ。ソレに気づいたアタシは何も言わずに壊してあげたの! 彼女のためを思って、彼女のために! なのに、 ナノニ! 何処が異常だというのですか! こんなにも こんなにも、美しい姿の彼女を、身体をこわしてほしいとたのまれたから、壊しテあげたのだけなのに!!!! 20XX/YY/ZZ.              『名もないシマイの記録』                   東海羅精神病院
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