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1話
それから私は彼ら…もとい悪魔執事、そしてその主だという母を探し始めた。
手始めに聞きこみ調査をすることにした。
聞きこみ調査をすると、予想通り、といったところか。やはり彼らを好まない人も少なからずいる。結果としては最近だと1週間程前に見かけた、という声がちらほら聞けた。まぁ街の人には「何故悪魔執事を探しているんだ?」と聞かれたので「まぁ……少し話したいことがありまして。」と言うと「物好きもいるもんなんだな。」と言われたが。これ以上の情報は得られないか、そう考えながら歩いていると女性と猫と執事が1人。そして他の男が2人ほど。その人たちは路地裏に行くようだった。
「(少し怪しい……?)」
男たちは挙動不審で路地裏に向かっていった。
「(私が何か出来る訳でもないけど追いかけてみよう)」
?「いい加減にして!!」
?「主、様」
男「お前…悪魔執事の主か?」
悪魔執事の主……?確かによく見たら幼い頃、一緒に笑っていた母に似ている。
男「じゃあお前にも責任があるってことだよな!」
?「、!」
え待ってなかなかにヤバくない?
?「や、やめるっす!オレにはどんだけ手を出してもいい!主様にだけは……絶対に手を出すな!!」
主を守ろうとする。そんな彼が、すごくかっこよく見えた。
「(って、そんなこと考えてる場合じゃない、か。)」
ここで私が出しゃばるのも、と思ったが目の前でやられそうな人がいるのに助けないのは人として終わってると思う。
「(助けに行かなきゃ)」
そう思って、私は走り出した。
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