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(5)父、怪人ユミザウルスとの出逢い
父がその頃、図書館でいつものように
勉強をしたりそこそこ分厚く小難しい
書物をいつものように読んでいると。
不気味な音が辺りを支配するではないか。
カーン!カーン!カカカカン!
ー何の音だ?これー
ー偉く不気味な得体のしれない音はー
不審に思った父や図書館に来ていた
父の友人は、図書館の扉を開けて確認。
すると。
ドイツ兵のような頭に
モジャモジャのブロッコリー(少し前のミステリーと言うなかれに出てくるイケメン風な主人公の男の子のようなヘアではないそう。つまりもっとヤバかったそう)
ヒールの擦れた音が辺り一面を
若かりし母が歩くたびに、音が廊下等から
甲高い音が周りを支配したそうだ。
その謎のドイツ兵の正体が
私の母で、図書室まで、カッカッカと
やってくるもんだから父は、他人のふりを
するしかなかった。
歯には青のりと謎のブロッコリー頭
そして赤いヒールがトレードマーク
となっている母に対して。
父は、その時妙な直感が頭をふっと
よぎったという。
父『…僕の嫌な予感に根拠はないが、この人から、逃れられない恐怖が見える』と。
彼の友人は、ガタガタと子鹿のように
頭を抱えて震えだす彼に、この頃は
考えすぎだとか難しく考えるななど、
諭したらしいが。
結局その彼の、考えはドンピシャで
その後、運命から逃れられず
結婚をする羽目に渋々諦めたのか
なったというまさかの話だ。
(母も同じような事を言っていたが、これが縁という奴なんだろう。)
では、父と母のエピソードをもう1つか
2つ話そうかと思う。
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