2.社長と秘密の始まり

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「でもまぁ社長もその気がないようにしてたとしても、その外見じゃどうしようもないんじゃないですか?」 「どういうことだよ」 「いや、だって、そのビジュアルなら、社長がその気にさせなくても、絶対そこらの女の人寄ってくるでしょ」 「自分では全然そういう意識ねぇからわかんねぇけど」 「自覚ないんですか・・・」 「だって産まれた時からこの顔で自分と付き合ってきてんだぞ。それを人と比べるとかもしたことないし、それで自分がどうとかも別に思わねぇし。っていうか、もっとカッコいい男、山ほどいんだろ」 いやいやいや。 あなた普通に考えてかなり極上のイケメンですから。 まぁ、あたしはタイプではないけど。 こんな人と一緒にいるとか耐えらんないわ。 こんなどこ取っても整った綺麗な顔で出来上がってる人、一緒にいても生きた心地しない。 どう考えたって自分釣り合わないし、そんな人とどう接していいかもわかんないもん。 実際今は仕事として憧れてる社長として接してるだけだから、そういう無駄な感情持たなくていいけど。 まぁ、推しの琉偉も天使かと思うほど美形で可愛くてホントにこの世に存在してるのかよって思うくらいのレベルだけども、それは推しだから。 そういう対象として崇められるから、それは問題なし。 実際琉偉も現実で一緒にいるとか考えられない。 一緒にいたら窒息するわ。 そんな天使と同じ世界で存在しちゃいけないのよ。 天使は天使。 雲の上の存在な訳よ。 推しとファンだから成り立つのよ。 こんな風にどれだけ好きでどれだけ崇めても、それはそれで応援の一環なのだから。 だけど、この人はそういう対象ではないし、そういう接し方出来る訳じゃないし。 だけど、綺麗かどうかとかカッコいいかどうかとか、イケメンセンサーは無駄に鍛えてる訳じゃないから、それはビンビンに反応する訳ですよ。 タイプかどうかはまた別の話。 絶対イケメンは世界を救う! 世のイケメンは、絶対それをムダにしちゃいけないのだよ。 アイドルになるとか俳優になるとか、それこそこの社長みたいに会社作るとか、とにかくこの世に貢献するべき貴重な人たちな訳よ。 生きてるだけで幸せになれる人、生きてる希望を持てる人がどれだけいると思っているのか。 マジで世のイケメンたちは、そういうことをちゃんと意識してほしい! って、おーっと脱線した。 にしてもよ。 それくらいの存在に匹敵するくらいのイケメン度合なのに。 この人自分に対してそんな自己意識低いのかよ・・・。 あんたで自分のそのレベル気付いてないとかわかってないなんて、この世にいる他の男性陣はどうすればいいというのか・・・。 いや、もしかして、こんな感じだからそういう女性が寄ってくるとか? うわーホントこの人やっぱり危なっかしいわー。
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