22.幸せな夏の想い出

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「あぁ、なんかそういうの愛されてるのかな~とか、ちょっと調子乗っちゃいそうです(笑)」 だけど、元々優しい社長だから、どこまでの感情なのかもわかんないけど。 だけど、そうであってほしいという想いを込めて、冗談交じりに反応を返す。 「そりゃそうに決まってんだろ」 なのに、社長はなんの抵抗もなしにまたサラッと答える。 「え・・・冗談っぽく言ったのに、まさかホントにそんな風に返してくれるとは・・・」 そして逆にあたしの方が戸惑った反応をしてしまう。 「は?何? お前オレの気持ち全部そんな風に思ってたってこと?」 「いや・・・そうじゃなくて・・・。ただ、あたし自身そういうのに慣れてないというか信じられないというか、そういう覚悟がないだけで・・・」 「へ~。お前、それっぽっちの覚悟も全然出来てねぇんだ? 」 「は・・い・・」 「お前、そんなんでビビってたらこれからどうなっても知らねぇぞ?」 「えっ?」 「つーか、お前まだオレに愛される覚悟出来てねぇってこと?」 「愛・・!?!? え・・!? それ本気で言ってます!?」 「は? オレはいつでも本気でしか言ってねぇけど」 「あっ・・そう・・ですよね・・」 「まぁそれならちょうどいいわ。今夜じっくりちゃんとその覚悟持たせてやるから」 「・・・ん!?」 今夜・・・? え?? 「でも・・あたしももっと一緒にいたいですけど、そろそろ帰らないと家帰れなくなりそうだし・・・」 「それは心配ない」 「心配ないって?」 「オレが泊まるホテル来ればいい」 「えっ!?」 ホテル!? えっ!? 何!? どういうこと!? 急に話がぶっ飛んで理解が出来ない。
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