テレキャスターはマシンガンVol.5

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 よしおは大学受験などもありなかなかギターは弾く機会はなかったのであった。よしおは東京ドーム公演のあと、少しギターに興味がありそうな感じだったのだ。よしおの顔を見ているとマサルはわかった。 「オレは大学受験する」よしおはそう宣言したのであった。  よしおは父親のバンドミスターポテトのギタリスト清の物真似をして、観客全員をだました。観客は皆、清だとよしおの姿を見て勘違いしていた。だまされてしまったのであった。  大人のプロミュージシャンの物真似をして、バンド関係者以外には見破られずにワンステージこなしてしまった。  見破られなかった理由の一つには、清風の厚化粧をよしおがしていたこともあったようだった。  よしおはギタリストの父親の物真似のようなことをするのは楽しいようすなのだ。自分の力でスターになるならいいのだが、親の七光りはいやらしいのだ。  それよりもよしおは勉強に力を入れているようであった。 「医学部受験していい?」よしおはマサルに聞いてきた。 「医学部か? がんばれよ」  マサルは励まして、よしおは笑顔になった。  そこに雅子が来た。 「よしおは私たちとは違うのよ」と言うので、 「そういうこと言うなよ」とマサルは言った。
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