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神域の草原(side ラヴィーネ)
神様に名前を付けてもらって眷属化して神獣になったことで、ボクの知能は随分と上昇しているみたい。
それに、『言語翻訳』というスキルがあるから、この世界の言葉や文字は理解できるはずだとフェンリルが言っていた。
試しにと、フェンリルが書いてくれた古代文字は読めたから。
あと、神獣化したことで、ウサギが食べられないものでも、人間が食べられるものならば食べられるように体質変化しているの。
だからね、ボクがフェンリルのように獣人みたいな姿に変化できるようになったら、人間たちが暮らす街にあるカフェとかにも一緒に行こうねって約束しているんだよ。
ボクね、フルーツがたくさん乗っているケーキを食べてみたいんだ。
それで今ね、フェンリルの管理するこの神域に実っている果物や、旅で役立ちそうな植物の種や苗を集めているところなの。
「ラヴィ、この種も持って行こう」
フェンリルが集めてきてくれた種も、ボクが神様からもらった力の一つ、『亜空間の箱庭』というスキルを発動して、一部は『亜空間の箱庭』スキルに付属する『保管箱』を選択して収納し、残りは『箱庭の畑』へと植える。
ここで見つけた苗もいくつか植えたんだよ。
スキル『亜空間の箱庭』は、持ち運びできる家庭菜園と、時間停止の魔法がかかった容量無限の空間収納らしい。
神様がボクにくれたスキルの一つ、『万能辞書』に付属していた『ヘルプ』を起動したら、空中に浮かぶ薄い板状の画面が表示され、そう書いてあった。
スキル『万能辞書』は、調べたいものを思い浮かべて『ヘルプ』を起動すると検索結果を表示してくれる。
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