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さらに、調べたいものを視界に入れて『鑑定』を発動すると、視界に入れて鑑定したものの名称が表示され、その状態で『詳細』を開くと、毒の有無、食用かどうか、食材の場合は『調理方法検索』など、『万能辞書』の付属機能なだけあって、かなり便利に活用できることが判明した。
「あとは……ラヴィ、『万能辞書』に『地図』も付属しているって言っていただろう? そっちのスキルも確認しておこう」
「りょーかい」
心の中で、『この神域周辺の地図』と表示するエリアの範囲を指定する。
指定しないと地球儀みたいなものが画面に出てくるのは、スキル発動時に確認済み。
「表示できたよ」
ボクがスキルを発動すると宙に浮かんで現れる薄い板状の画面は、初期設定だとスキル発動者以外には非表示になっていたんだけど、画面共有という設定部分を操作して、フェンリルを常時共有のところに登録しておいた。
この画面共有機能は、一時的に閲覧許可とかの指定もできるみたい。
「『地図』の画面に『千里眼』まであるのか」
スキル『万能辞書』の付属スキル『地図』に連動している『千里眼』というスキルは、地図上に魔物や盗賊などの敵性反応があるものを表示したり、罠の位置や、採取可能なものがあればそれも表示してくれる。
『千里眼』により、地図上でそれらの反応を拡大して確認することもできるよ。
『千里眼』のスキルによる検索結果は、地図上への表示をオン、オフ切り替え可能なの。
「ラヴィ、スキルを使用してみて、身体への負担は大丈夫そうか?」
「うん。魔力ってところの数字も減っていないし、問題ないよー」
魔力のところの数字、一の横にゼロが八個あるままだよ。
フェンリルが、神獣の初期魔力は一億だって言っていたの。
神獣は、人間より魔力量が多いんだって。
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