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死なないでくれ。
どうか生きていてくれ。
その願いも虚しく、凍えるような冷たい雨に濡れて体温を奪われ続けたキミは、既に意識も朦朧としていて。
冷えきった体。
本能として察してしまった、もう助からない……弱々しくなっていた鼓動が、ついに動きを止めてしまっていたから。
それでも、オレは彼女を救いたいんだ。
オレが、この魂が、まだ神の眷属であるならば。
どうか彼女を救ってほしい。
オレの声が神へと届くならば、どうか……。
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