たそがれ

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「やっぱり、素晴らしい身体してますね。松田さん、また会ってくださいますか?松田さんの裸見てみたい!変な意味じゃないですよ、純粋に芸術としてですよ。携帯番号交換しましょう」 お互いの番号交換して別れた。 今日はいい出会いがあったな、電話が来るのが楽しみだ!それにしても可愛い子だったなゲイなのかな?その子と会うのが楽しみなんて私もこの歳で目覚めたのかな?なんか不思議な子だったな積極的に私を誘ったかと思うと私に手を握られ恥ずかしがって、はにかむ内気な面もあって。 え、まさか私に一目惚れ?まさかねゲイだとしてもこんな年寄り好きになるはずないよバカバカしい。でも久々にそんなこと考えていたらドキドキしてきた、久々のトキメキだな。 人生最後にもう一度恋愛をしてみたいトキメキたいと思ったこともあったが、まさか男にトキメクとは私が一目惚れだったのか?わからなくなってきた。ジム通いはまだまだ続けないとな水島君と会う約束しちゃったからな、しばらく若造りは続けよう。 家に帰ると娘が来ていた。私がニタニタしていると何かいいことあったのねと聞いて来た。 「今日散歩して美術館に入ったら若い画家に声かけられてね私が見ていた絵がその子の絵だったんだ。お茶飲んで友達になったんだ」 「ほら、外に出るといい出会いがあるでしょう?」
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