響也

6/14
前へ
/27ページ
次へ
『(オレのこと)スキなんだろ? (オレと)ヤリたいんだよね?』 俺の感性でカタカナ変換すると冷や汗とモヤモヤは引いた。 ああ、そうだ。俺がやりてえのはバスケじゃねえ。 「お前と……」 「早く! 俺から攻めるよ」 声を発する前に腕を引かれた。こんな風に全く構えず誘われたのは何年ぶりだろう。 同年代なら男女問わずガードを固め避けるか、逆にしつこく纏わりつかれるのがほとんどだから。 天然恐るべし。それにしても危険なワードを無邪気に放つよな。 攻めるだって?俺はタチなんだよ。 「奪ってこっちから攻めてやるよ」 危険な会話にノッてくる。 テクはソッチが上でも身長で勝ってる。 と、油断したら素早くレッグスルーで股を抜かれてジャンプシュートを決められた。 「くっそ」
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加