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響也は俺と違って素でモテる。ファンは平凡な女子が多くて複数で騒いでるだけだから鈍感な響也にはピンとこないんだろうけど。
「じゃあ、こっちのアスパラガスが玲央かあ。細くてカッコいいし野菜にしては特別感あるもんな。何で玲央みたいなイケメンが俺の友だちなんだろ」
オクラをもぐつきながらノンケ丸出しの目を俺に向ける。
舌で唇をこじ開けてオクラを一緒に味わいたくなる。
お前が誘ったんだろ。バスケも校内でも。
こんなに無防備に俺をあるがまま受け入れてくれる人間が地球上にいるなんて。快感なのに同時に苦痛。響也に見せてる姿はウソじゃないのに隠してる。
ゲイってこと。不毛でふしだらに欲情してること。かなりの比重を占めてるから罪のハンマーが左脳をガンガン叩いてくる。
瞬間瞬間で嬉しさが膨らんだり萎んだり、膨らみ過ぎると今度は苦しくなって──
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