LEO

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LEO

ハンパだから捨てたくなった。バックバージンを。 今夜の相手は服を恵んでくれるスタイリストのヒロキ。気は進まなかったけどヒロキのマンションでネコになって響也にしたくて堪らないことをされてみた。 「玲央……可愛いな」 いいんだ。されながらスルとこ想像して気持ちいいから。 「……」 空気の抜けたような返事ばっかしてたら唇が被さってきて顔を背ける。 響也のことだけ考えてたい。 そしたらヒロキは「フンッ」と鼻を鳴らしてカシウエアのブランケットに潜ると股間に顔を埋めてきた。 「……う」 「素直だよな。まだ若いから……」 腰骨が反る。 「あ……」 響也の唇左端の黒子を思い浮かべて堪える。 今、俺のを咥えてるのは響也なんだ。そう思え。 「あ、はあ……」 「ああ……可愛いよ。玲央、ホントに素直で……」 そりゃ素直だよ。想像しただけで破裂するほど。 ビックバンの後、白い宇宙を浮遊する。一瞬だけ無我を味わい、響也の顔した風船(バルーン)がすぐに脳内を占拠し始める。
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