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「うっさっ!! 玲央、アタシのパンツ盗んだでしょ? 変態!」
そこに乱入してきた姉ビッチパート2。
「っざけんなよ。犬にサカってもてめえみたいな姉にサカるかよ」
と、言いつつ濡れ衣じゃなく前科がある。
中学の時、俺に絡んでくるのがいて、メンドーだから要求を聞いた。ファッション誌のモデルやってる姉のパンツを持ってこいと。お安い御用だ。
ささやかな復讐も兼ねてお気に入りのパンツを献上してやった。確かレースの赤いパンツだ。二度と履けないくらマワされてドロドロにされただろうとは言えねえ。
「姉のパンツで抜くのはマズいだろう」
ニヤつくチャラ男が姉Aの脇から地雷発言をぶっこんできた。
「部外者は黙っとけ! おらおらぁ姉は三日に一回しかパンツ洗ってねーぞ!! おらぁ」
飛び蹴りを食らわす。
「きゃーーーーーやめて! 玲央」
極限まで達した暴力性は名前も知らねえチャラ男に向かう。
「やめなさいよ!!」
「……ちっっ! くそ!」
白けてボルテージが下がる。
混戦でもいつでも結果的に二対一になるのは何でだ?ビッチ同士の連帯感から弾かれた俺は敗走するしかなかった。
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