第6話ゲームは始まっていた

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第6話ゲームは始まっていた

「RRRRRRRRRRRR」 一変「あ、電話だ」 「ナズェミテルンディス!  オンドゥルルラギッタンディスカー!」 一山「あ、俺もだ」 平瀬「いやなんですかその着信音」 一山「今結構はやってるんだよ」 平瀬「嘘でしょそれ……で、誰なんですか?」 一変「あのグループからだ」 一山「もしもし?」 片無「もしもし⁉一変いる?」 一山「俺じゃダメなのか?」 すまない一山。これが信用の差だよ。 一変「いますよ片無さん」 片無「一幡が……死んだ」 平瀬「一幡って?」 一山「ニーハイとタイツの奴だよ」 一変「どうやって?」 片無「タンスの中に頭から突っ込まれてる、というか、自分で突っ込んだまま    後ろからナイフで一突きされてる。血の跡があたりに付いていない。    ナイフが抜かれてるから、多分失血死だ。失血死だろうが……」 平瀬「ん?なんか変なところあるんですか?」 片無「まずは、抵抗した後がないことだな」 一変「それは、抵抗するのを諦めたってことだろうな」 今の話を聞く限り、体制からして絶対に勝つことは不可能だ。 俺達も捜索しているが、武器のようなものも見つかっていないため、 抵抗する術はなかった。ということだろう。 平瀬「はい。圧倒的に相手が優勢すぎですよね」 大林「でも、一幡が何もせずやられたとは思えんだろ」 一変「うわ!びっくりした……」 大林「わりぃわりぃ。それで律さん、ちょっと探してみてください。    例えば……ケータイとか」 片無「分かったっていうか、スマホはもう見つかってるんだよね。    ただ、パスワードが分からないんだけど……」 流石にそこまで順調にはいかないか。 大林「あぁそれならわかります0011です」 一変「いや分かるのかよ!」 なんでそんなこと知ってるんだよ!てか、パスワード簡単すぎるだろ! 片無「あれ?何この動画」 一変「え、律さん送ってください!」 片無「うん、今送った」 一変「一山」 一山「これだ」 表示されたのは真っ黒な画面 撮影日は…… 大林「今日だな」 一山「あ、ダウンロード終わった」 一変「再生しろ!」 一山が再生する そこに映っていたのは…… 「うわぁぁぁぁぁぁぁ‼」 大林「殺人の、瞬間……」 一幡が刺される前にこの動画を残しておいてくれていたのだ。 一変「ただのいたずらじゃなかった…もう、ゲームは始まってたんだ」 そこにはしっかりと、犯人も映っていた。 第7話 「このお面……狐ですかね?」 【狐】
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