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数時間前、サンダーはパトロールの合間にクラブに行っていた。そこに女はいた。
「あら、あなたセクシーね」
話しかけられる。カクテルは透き通るような青で、色白の彼女によく合っていた。
ぱっと薬指を見ると指輪はなかった。これならいけると思った。ここしばらくは女日照りだったのもあり、サンダーは女の誘いに乗った。
女の家に入り、明かりもつけずにベッドへもつれ込み愛し合った。女とは体の相性も良かった。
汗をかきながらも嫌な予感はしていた。おかしい。なにもかもがうまくいきすぎている。
女に腕枕をしながら微睡んでいると、玄関のドアが開いた。男が外国語で声を張り上げる。
女を見ると、呑気に眠っている。ドアがガチャ、と開いた。
「おい、お前、またか!」
おそらくこういったのだろう。言い逃れはできない。男は逆上して銃を構えた。
「殺してやる!」
本気だ。散弾銃だった。蜂の巣なんかになりたくはない。
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