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「トム、ジョージ!久しぶりだな」
ハグで二人に挨拶をする。
「お久しぶりです」
「ギターは練習しているかな」
「はい」
サンダーを他所に三人は親しそうに会話をする。
「ん」
ようやくサンダーに気づいたようだ。
「どこかで見たな」
思い出した。昨夜に笑ってきた男だ。サンダーは目を逸らした。
「昨日は無事に帰れたようで何よりだ」
「人違いでしょ。昨日は街なんか行ってませんよ」
まずい返しだった。老人はニヤリと笑った。
「ああ、既婚者の女に手を出して撃たれそうになっていた奴なら見たな。あれはあんたか」
トムが笑い出した。
「昨夜いないと思ったら何やってるんだよ」
「指輪してませんでしたからわかりませんでした」
自棄糞だ。しかも女は外の灯りで気付いたが実際はかなり老けていた。
「女もいいが気をつけろよ」
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