ただのお花見実行委員が絶賛ピンチの真っ最中です

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「ありゃま、カラスがえらい事になっているな。 おい、高根野。このカラス、近所の動物病院に 診てもらえ。金は儂が出す」 「社長!」 「あーほらほら、行った行った。 湯流布君も小地留君も残念だったな。 まぁ、今回は無かったことにして、 再度夏祭りにリベンジしたらどうだ?」 「「社長!!」」 湯流布さんと小地留さんの声が重なるのが聞こえる。 俺は上着を脱いでカラスに触らないようにそっとくるむ。 「なんだ?まぁ、これがトリプル三角関係?というやつかね。 湯流布君も小地留君も、 茂歩尾や影臼にチャンスをくれてやってくれんかね」 「「社長!!」」 茂歩尾と影臼の気色満面な声が聞こえる。 「さぁ、みんな。そういうことだ。 ここは気を取り直してお花見再開といくぞぉおお」 おおー!! 気合の入った雄たけびが辺りに響き渡る。 俺はその声をバックに動物病院の元へと急いだ。 世の中には救世主がいるんだと。 心から社長に感謝しながら。 終
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