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え?それって俺の意志は関係無い訳?
しかも既に二人から告白されているよね?
いきなりの小地留さんの宣言に固まってしまう俺。
すると周囲から
「なんか高根野を巡って
湯流布さんと小地留さんが弁当バトルをするってよ」
「ちょっとまて。小地留さんはああ見えて
鍋奉行が務まるし、簡単な夜食はちゃちゃっと作って
その味に定評があるが、確か湯流布さんは・・・」
ハッ!!
俺は聞こえてきたその言葉に我に返った。
そうだ!!
湯流布さんはとても可愛らしく愛嬌があり
我が社のプリティNaアイドルゆふりーなと
秘かに社内で推されている存在。
片や小地留さんは、その冷徹なまでの頭脳と
明晰な理論武装から冷徹経理NO最終兵器と
恐れられている存在だ。
しかし、光あれば闇あり。
こと料理に関しては
湯流布さんは食べた者を悶絶させる
「魔界の闇鍋将軍」の二つ名を持つ。
片や小地留さんはそのあまりにもの美味さから
「昇天の聖母」とささやかれている。
・・・小地留さん、さりげなく自分の得意分野での勝負を
湯流布さんに認めさせたな。
そして今、俺の目の前で
二人が作った弁当の蓋が開けられた・・・
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