案外わからないこと

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 雷に打たれたかのようだった。いや、打たれたことなんてないけど。  傷つけていたんだ。  私は、私を傷つける以上に、周りにいる人を。 「私は気持ちとか考えてること、周りに読みづらいっていわれる。そりゃ気持ちをあまり口にしないからな。でも、お前が小学生の頃から知ってる人ではあるんだ。そりゃわからないのも無理ないけど、めちゃくちゃ心配してるよ。だから、それだけ知ってて。お前を心配して気にかけてるのは、私もだってこと」  本当に。 「うん。ありがとう。本当に。ありがとう。」  この子と出会えて良かったと、心底思った瞬間だった。  友達のような人間が居る世界なら、たとえぐちゃぐちゃに気持ちがなった時も、生きてみてもいいなと、思えた。
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