5.衝動と葛藤 前※

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「すごい……いや、うん。身長的にそうだろうなとは思ってたけど、アイちゃん、おっきいね」 「……済まない」 「何で謝るの?」  それこそ負担を掛けるだろう、と思ったが、別に挿入までする訳ではないかと思い直し、アインスは口篭った。先走った己の思考に内心叱咤する。  その内にツヴァイの指が直に触れ、息を呑んだ。形を確かめるように、白い指先が丁寧に怒張をなぞる。こそばゆさと、注がれる視線が居た堪れない。あまり見るなと言ってやりたいが、何だか女々しくて口にするのは躊躇われた。  裏筋を撫でられると、怒張が一層上を向く。そこへツヴァイの顔が寄せられ、桜色の唇が先端にキスをした。  ちゅ、と軽いリップ音を立てて、啄むように一度。次に、割れた口唇から赤く濡れた舌が覗き、それが怒張に這わされる。側面から、徐々に先端の方へ。かと思えば、先端には触れずに別の側面へと戻る。それは袋の方にまで及んだ。  焦れったい動きに嫌でも先端に意識が集中し始めた頃、満を持したようにツヴァイが怒張を咥えた。 「っ!」  反射的に、アインスは腰を浮かせた。熱く濡れた感触に包み込まれ、更に先端に舌が絡み付く感覚が襲う。
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