食事中の欲

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食事中の欲

今日の弁当はだし巻きが入ってる!!テンションが上がる真美。聡美もそれに続く形で蓋を開けて口も開ける。 「実は親の会社苦境になってて、私高校を卒業したら大学に行く予定ではあるんだけど婚約しなきゃなの、、今のままじゃ大志君と別れる事になると思う。。私自分から進んでこんな立場になったつもりは無いんだけど、周りが作ってきた印象とかが壊れて、よからぬ波になるのが怖いの、、自分で言うのも変だけど私のキャラを弄う人もいるし、そのキャラにすがってたり、焦がれて近寄ってきてくれる人もいる。そんなだから今の私は何処か騙してる気がして凄く嫌なの!大志君に伝えたいよ。早く。。私との事をどう思ってくれてるのかとか。私も先に進みたい気持ちもあるの。親の事だけで選択するのは家族としても良くないって母さんは言ってくれてるし、父さんは何も言わないんだけどね。。それも憂鬱なの。真美だったらどうする?私がおかしな事聞いてるのは分かってるんだけど、誰か関係の無い人に聞いてもらって、リセットしたかったの、、私に気を遣う子じゃ嫌だったの。ごめん。。。」 「聡美ちゃんがやりたい様にするのが一番だけど、私はそれだけ悩める頭が羨ましいよ。親御さんもそれぞれ違う事思って言っていて、凄くフラットな関係性で憧れるし、大志君がどうするか分からないけど、聡美ちゃんがそこまで思う人なんだもん!聡美ちゃんの思う大志君とのタイミングで言えば良いんじゃないかな?私にまた教えて!私からも何か良いアイディア思いついたら言うね!」 「ありがとう。一方的に聞かせてごめん。今度は真美の事も聞かせてね!私達実は三年間一緒のクラスなの知ってた?なんかずっと気になってて今だって思ったの!」 「三年間一緒だったのか!そんなの考えた事もなかったよ。勉強になるよ!ご飯食べよう!外で食べるの開放感あって良いね!」 「そうだね!欲しいのあったら一個ぐらいならあげるよ!」 「マジで?じゃあ唐揚げ一個もらっても良い?」 「どうぞ。どうぞ。」二人気が抜けて笑い話をしながら弁当を完食するのだった。
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