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解散
「僕全部聞いてたんだ。朝肩叩いたろ?あの時に少し仕掛けをして盗み聞きさせてもらった。」
「便利な力だね。。で動いたってあの二人の問題と共通した事があるの?後悟君は生きてるの?何してるのかな?」
「悟は家で自習だよ。アイツは学校でやる勉強に飽き飽きしてたみたいでな。俺がちょこちょこ代わりに学校に行ってるんだ」
「そうなんだ!安心した!」
「二人の件なんだけど、まずは聡美ちゃんの方は僕のこの能力を使っても良いし、僕の知識でも好転出来るよ。そんで悟君の方は俺が顔貸せば良い」
「でも聡美ちゃんの会社の事知ってるの?私よく知らないけどどういう状態なのかとか今日だって聞いてないよ」
「俺が勝ち目が無いのに此処まで露呈すると思うか?」
「知ってたのか!でどんな会社なの?」
「まぁ良いか。。彼女の家はIT系で取引先も今の所あるから、アイディアで解決できると思うよ。俺の認識では」
「で悟君の目的はなんなの?タダでやるわけじゃ無いんでしょ?てか悟君って呼んでよかったのかな?」
「悟が良いよ。公開情報の方が皆んなの前で話せるしな。で俺の目的だが、まずは悟では働けないからな。だから菜津さんの兄の名前で働きたいんだ。で聡美さんの方は綺麗な金があった方が良い。菜津のお兄さんとして働いても僕のお金では無いしね。戸籍が無くても働けない事はないが、顔があると人間関係はできてしまうからね」
「なるほどねぇー。。聡美ちゃんの所のお金が気になるけど、どれぐらい分取るつもりなの?私を通して話すならリアクションも考えないといけないし、悟君のフォローも考えるよ。」
「無職で家を借りるには家賃の100倍はいるから最低でも500〜600万は欲しいかな」
「一人暮らしするんだー。戸籍はどうするの?宛があるの?大分と大金だけどちゃんと用意してもらえるのかな?」
「まぁそこはまだ秘密かな。まぁ言わないかもしれない」
「そうなんだ。それより金額聞いても私の尺度じゃ図れないと思いました」
「学生は興味を持つことは大事らしいよ」
「じゃあとりあえず明日四人で話そうか!私的には慣れない相談事されて変な感じなのよ!」
「大志君は呼ばなくていいのかい?」
「聡美ちゃんから話された方が良いんじゃないかな!悟君が呼んでも良いって言うなら菜津は大丈夫だと思うけど」
「まぁ俺としては出来るだけ知る人が少ない方が良いけど、聡美の機嫌次第のところがあるからな。。彼女の受け取り方にかけるよ」
「じゃあ明日」そう言って二人は解散した。真美は考えていない事が起こり過ぎて、でもそれを受け入れているのを不思議に感じながら帰路につくのだった。
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