夢の中で出会った女の子

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その後明璃さんとは、大学の授業後や大学が休みの日に東京都内で待ち合わせをして、時々会ってお互いの近況報告をするようになった。 明璃さんはとても優しくて、僕の大学生活や体調を気遣ってくれた。 僕には明璃さんという血が繋がった肉親がいるということが分かって、僕はとても嬉しく感じていた。 また僕は1人ぼっちではなくて、肉親がいるという安心感も生まれた。 明璃さんと僕は、お互いの里親に紹介し合って、里親にも姉弟として理解してもらうことができた。 それぞれの里親の子供として住民登録している明璃さんと僕は、法律上は姉弟ということになっていないけれど、お互いに里親に育ててもらった恩があるため戸籍はこのままにすることにした。 不思議な夢で出会った明璃さんと僕は、お互いの里親との良好な関係を大切にしながら、姉弟としても助け合って生きていこうと話し合った。 明璃さんと僕を引き合わせてくれたのは、天国の母ではないかと僕は思った。 明璃さんと僕のことを、これからも天国から見守ってほしいと、僕は心の中で天国の母に伝えた。
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