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身延町役場に行って、明璃さんと僕はそれぞれ戸籍謄本を入手してみた。
すると明璃さんと僕は同じ両親から産まれた双子のようで、明璃さんが姉、僕が弟ということのようだった。
父は僕達が産まれる前に病気で他界していて、母は僕たちを出産してまもなく病気で他界していた。
明璃さんと僕は、少し悲しい現実を目の当たりにして、お互いに口数が少なくなってしまった。
その後明璃さんと僕はタクシーで身延駅に移動し、駅前の食堂に入って夕食をいただくことにした。
食事をしながら明璃さんが、
「これからは、時々連絡させてもらってもいいかな?」
と言ったので僕も、
「もちろん、いいよ!」
と答えた。
明璃さんと僕が夢で出会ったのは、偶然ではないように思えた。
今明璃さんは東京都内の大学に通学しているようで、僕も東京都内の大学に通学していることを伝えた。
今日明璃さんは、甲府の里親の実家に帰るようで、僕も富士宮の里親の実家に帰ることにした。
食事を終えて明璃さんとは身延駅でお別れした。
明璃さんは身延線で甲府駅に向かい、僕は身延線で反対方向の富士宮駅に向かった。
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