大公様は 溺愛奥様と子供を逃がさない

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大公の屋敷では 今か今かとテオシリア大公の帰りを待つファイル テオシリア大公が、リオナの迎えに行くのを 止めることを諦めて 帰ってくるのをただ早くと待ち侘びている リオナの事情をしる人物で テオシリア大公の素顔をよく知る人物でもある リオナの叔父が作った負債 テオシリア大公が、リオナには秘密に 債務先に肩代わりをして利子は取らず元本だけ 返済できるようにしている。 テオシリア大公の財力にとったら 返さなくてもいいような額だが それを言うとリオナが泣きそうな顔で 拒否するのでリオナの支払いの申し出を 受け入れている テオシリア大公にとって 幼い頃より愛らしい姿のリオナの 苦労する姿など見たくないのだ 今は亡き母と一緒に大公邸に来ては、 太陽のような笑顔で 幼い頃両親が亡くなり 大公の名を背負い 前領主に劣らぬよう 魔族撲滅と領地繁栄に力注ぎ 皇帝の甥としての 重圧やしがらみの中 生きてきたテオシリアにとってと 癒しの存在だ その笑顔で小さな両手を広げて 自分を抱きしめる幼きリオナに 何度救われたことだろう 今すぐにでも 母親が亡くなり義叔父のせいで 資産を失い、貴族の身分を隠し身を 粉にして働き 没落貴族だと 他の貴族から失笑されているリオナを 自分のそばに置き何不自由なく 過ごさせてあげたい 毎日愛告げて、抱きしめて 好きなものを与えて 好きな物だけに囲まれて 自分なしでは、生きていけないほどに 甘やかして過ごさせたい でもそれには まだリオナの気持ちがついて来ていない 理由もなく 支援することに 戸惑い困惑するリオナ そんな状況で 気持ちを伝えても信じては、くれないだろう 頃合いをと考えていたら いまだに手元に置くことは出来ずにいる だがそろそろ限界だ 自分の考えに頷きながら 「ファイル、リオナと結婚がしたい」 リオナの迎えに行くのに一旦止めていた 執務での仕事を再開し 誰しもが言葉を失う一言を 大公は発する 「テオシリア大公様、、結婚?」 ファイルは、事情をよく知る人物であったが、 あまりに唐突すぎるテオシリアの発言に 質問で返してしまった 「毎日毎日リオナかが、可愛すぎる 私もいい年だ(28歳)我慢の限界だ」 何の我慢だか聞かなくてもわかったが ファイルは、顔に手を当てながら 「もっと前に気持ちを伝えてと何度も おっしゃたじゃないですか」 呆れた様子でテオシリア大公につげる 「この先もっとお華麗になっていきますよ 今では社交界には、お見えになりませんが 本来なら社交界では高嶺の花の存在で 大公様でも手が出ませんよ」 少し意地悪に告げ、 大公の動揺を誘う 2.3秒机を人差し指で叩きながら 考えがまとまったのか テオシリアは、仕事を放置して 寝室に向かった
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