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メリューダ王女
東の隣国アレサンダ王国の次女メリューダ王女
ブルーの瞳に淡いグリーンの髪の毛
年より少し幼く見える16歳
メリューダが、初めてテオシリア大公と出会ったのは、アレサンダ王国の都市部に魔獣が出現した
10年前
国土の半分を岩石に覆われて、国内資源に乏しい国と呼ばれていた
その代わり、魔獣が棲みつく森林は少なく
魔獣の被害は少ない国とされていたが
帝国に反旗をかげていた小国により、
岩石に造られた移動魔法陣でアレサンダ国に
魔獣が出現した
魔獣との戦いに苦戦したアレサンダ国王の
要請で帝国の大公若干18歳で、軍を率いて撲滅に向かった
都市部まで押し寄せた多くの魔獣を倒し、
アレサンダ国を救った
その時に見た勇姿と綺麗な容姿に一目惚れをした
メリューダ王女は 何度も国王に頼み込んだが、
テオシリア大公との婚約は、叶わなかった
テオシリア大公もその頃よりリオナを心から
愛していたからだ
皇宮に滞在中のメリューダ王女は、待ちに待った
テオシリア大公の屋敷に向かう準備をしながら、
「ばぁや」
従女の中に一人に
「テオシリア様の夫人について
何かわかったことがある」
「姫様申し訳ございません
なかなか情報が入りません
結婚については、皇帝陛下へ婚姻届が、
届いてまだ受理はされてないみたいです」
「姫様の想いが叶うよう最善を尽くします」
「姫様が傷つかないよう」
メリューダを幼い時からお世話して来た最年長の侍女でテオシリア大公への想いも知っているため
リオナの存在を快く思っては、いなかった
そっと部屋を出た侍女は、
姫様を守る自国の影騎士にリオナの周りを調べるよう伝えた
すいも甘いも知っている侍女にとっては、
どこの貴族も一つ二つ知られたくない身内の事情を抱えているものだとわかっている
リオナは、ただでさえ没落貴族として周知されている
その方面から崩そうと侍女は、手を回した
「姫様のタメでしたらどんなことでも」
深く扉の向こうのメリューダ王女にお辞儀をして持ち場に向かった
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