突然の訪問者

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ほとんど寝てないテオシリアだが 心が満たされているのか清々しい表情で  約束通り皇宮に向かった 反対にリオナは嬉しい体の悲鳴で 昼過ぎまで起きられず 使用人やファイルが見つめる中  恥ずかしさで味さえわからない 遅めの昼食についていた 先に昼食を済ませていた ジョナサンとセントラルが慌ただしく 昼食終わりのリオナのもとへ 「リオナお姉様」 「アカデミーの入学、来春希望でしたが、大公様の勧めもあって編入試験受けたら合格したんです」 「すぐにアカデミーに入学出来るんです 夢見たいです、ほんと嬉しくて」 「お母様のように経済のことももっと勉強して 男爵家を再建したいです」 「おめでとう、すごいわね、ジョナサン」 「アカデミーでは、沢山やりたい事 勉強したい事をしてね」 「でも寂しくなるわ 南部にあるアカデミーだと向こうで寮に入るのでしょ」 「その事なんですが、大公様のご厚意で アカデミー近くに小さい屋敷を用意してもらって そこから通おうかと思ってます」 「きちんと使用人も置いてもらえるし身の回りのことは心配しなくて大丈夫です」 「それにセントラルもいずれは同じアカデミーに通うなら今から学習できる学校があって その学校の費用も大公様が用立てて下さったんです なので、セントラルも連れて行こうかと思ってます」 「はい!私も、ジョナサンお姉様のように 頑張ります」 「そんな、、、二人とも離れるなんて 寂しいわ」 昨日から涙腺が弱くなったのかポロポロと涙が また溢れる 「春、夏、冬の大型休みの時は帰って来ます だから大丈夫です」 「離れていても私達はリオナお姉様のこと 大好きです」 「約束よ、休みには帰って来てね」 「はい、約束します」 涙で前が見えなくなったリオナをジョナサンとセントラルはきつく抱きしめる 子供達が伸び伸びとそして、 凛々しく夢を持ってた姿が 寂しいと思う気持ちを溶かしていく これも大公様のおかげ 大公様には返しきれないだけの 感謝しかない 自分を幸せにしてくれて 従姉妹達も幸せにしてくれて 毎日がこんなにも満たされている 泣き止んだリオナは、 従姉妹と午後のお茶の時間をいつも以上に楽しんだ 早い時間に皇宮に赴いたテオシリアは、 昨日自分がいなくなってからの事情を皇帝から 聞かされる テオシリアにとって正直どうでもいいことだが 隣国との摩擦を生んではいけないと、 慎重に今後について協議することになった メリューダ王女の好意に応えるつもりはない 長年想い続けたリオナとの結婚を自ら手放すことはしたくない 日に日に愛らしくなるリオナが可愛くて仕方がない 今だって昨夜のリオナとの時間が短くて早く帰りたいのを我慢してるくらい テオシリアは皇帝に 再度リオナ以外妻には娶らないと 断言して視察の報告にうつった
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