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リオナは、メリューダ王女を迎える前の日に
ファイルから再三、一通りの説明を受けた
テオシリア大公夫人として出迎えの最終準備だ
慌ただしく過ぎた中にも 大公の言葉や表現で
不安を覚えることはなかったが、
やはり緊張はする
ファイルもそれを承知で、段取りを説明し、
メリューダ王女の滞在期間は長くても2週間
くらいになるんじゃないかと予想をつけた
ジョナサンとセントラルは、
メリューダ王女の滞在期間中は、リオナの配慮もありアカデミー近くで購入した屋敷で過ごす事になった
王女の滞在する部屋の確認や庭園の確認などを済ませるといつの間にか夜も暮れ急いで
夕食と入浴を済ませ大公が待つ寝室に向かった
慌てて扉を開けると
もうベッドの上にメガネをかけた
読書姿の大公様がいた
その姿を見ただけで癒されて温かい気持ちになる
「リオナ無理はしてないかい?」
ベッドの上で読書の手を止めて、優しく問いかける
「無理なんてしてないです
私は大丈夫です、大公様こそ戻ってから
大公様にしか出来ない事務仕事に追われて大丈夫ですか?」
「まだ呼び名抜けきれないね、テオと呼んで」
そっと顔が近づき口づけをされる
何度されても慣れることはなく
頬が赤らむリオナが可愛くてしょうがない大公
こんか自分達の間に入れるものなどいないと思っていても、あのメリューダ王女の自分への想いに
恐怖は、覚える
素直に諦めてくれるのだろうか
リオナを傷つけないか
自分のことを諦めてくれるか
「リオナ出来るだけそばにいる」
「あなたは私の唯一の妻だ」
「あなた以外妻に迎えることもないし、
側室を持つこともない」
頭を撫でながら抱きしめてくれる
強い言葉で不安を消してくれる
愛されてると実感出来る
「テオ様大好きです」
「これからもあなたのそばにいさせてください」
「そのために私も出来る限りのことをしたいです」
そう伝えると、嬉しそうに手を伸ばし
頬に何度も触れ
体中大公の独占欲の跡が残るほど口づけをされ
その日は、眠りについた
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