メリューダ王女

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とても晴れた心地良い日 心は不安と緊張でこの空のようには スッキリして無くても王女の到着を待つ テオシリア大公は、朝から多方面に 顔を出し近況報告を確認する このところ帝国に魔獣の被害が出ていて 魔獣の出現頻度が多く 出現の場所など怪しい点がないか 皇帝から急ぎの指示が出たからだ リオナに申し訳なさそうに後のことを頼み 領地と近隣調査のため早朝から屋敷を出て行った テオシリア不在の不安はあったが リオナなりに準備をして来たこともあり 夫人として一人この場に立っていた 「メリューダ王女到着です」 帝国からの馬車から降りたメリューダ王女は、 瞳の色と同じブルーのドレスをみにまとい 笑顔で降り立った 「お会いできて光栄です、メリューダ王女様 リオナ・ヘンディングと申します 滞在中に、快適良く過ごせるよう 尽力させていただきます」 「アレサンダ王国イケサンダル王家の次女メリューダ・イケサンダルと申します 友好国の視察のため数日お世話になります」 「心ゆくまで、お過ごしください」 リオナも大公不在を感じないほど 屋敷の夫人としてメリューダ王女を迎い入れる 部屋に案内をし屋敷内は、ファイルが案内をする テオシリア大公から、夕食までには間に合うよう 帰宅すると報告を受けていたので、夕食の打ち合わせをファイルと進める 夕食時にテオシリアは、何とか間に合いリオナとメリューダ王女の着席してるテーブルに座ることが出来た 落ち着いた雰囲気で食事が始まり 他愛も無い談笑からふと大公がメリューダ王女に目をやり 「メリューダ王女明日からの視察には、 騎士団長と騎士団員数名とファイルを同行させますので、 不明な点などはファイルに申してください」 「えっ大公様はご一緒では、ないのですか」 「大公の領地での穀物や資源などご一緒して色々 お聞きしたかったのにご一緒出来ないのですか」 明らかに不満気に大公に詰め寄る 「王女申し訳ございません 私も魔獣の調査がまだ残っております そちらにもう少し時間がかかりそうなので、 ご一緒出来なくて申し訳ございません」 「ただこちらのファイルは、私と同じだけ 穀物資源には精通しておりますので、 何でもお聞きくださ」 胸に手を当てて座りながらお辞儀をする 「わかったわ でも街の視察にはご一緒して下さいね」 少し口を尖らせながら伝える 大公は、笑顔で頷きメリューダ王女の機嫌を 回復させた リオナはそのやり取りを見つめず  お皿の上にあった食事を続けた 食事も湯船も全て終わり ベッドの横の席で髪を乾かしながら 大公の戻りを待った 大公が戻ると微かにバラのメリューダ王女の香りがした 思わず 「こんな夜更けにメリューダ王女にあったのですか」 思わず踏み留めず言葉を発してしまった テオシリア大公は、申し訳なさそに 街の視察の件で再度確認されてねっと リオナの少し濡れてる髪毛に触れる 「リオナ 愛してる」 「不安になるなら何度でも伝えてるよ 君が大好きだよ」 疑ってるわけじゃない 大公にそんな顔をさせたいわけじゃない 「ごめんなさい、やきもちです」 「平凡な自分より大公の隣が似合う王女に 嫉妬してしまいました」 うつむきながら大公の胸に抱きつき自分の想いを告げた どう考えても醜い嫉妬なのに大公は 嬉しそうにリオナに何度も口づけをして 眠りについた
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