麻生孝也+ 俺らしく

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麻生孝也+ 俺らしく

「えっとまず、なんて声を掛ければいいかな? 『ちょっと今、時間いいですか?』とかかな? うわ~これだと完全にナンパじゃん」  待ち合わせなんてしていない。  それなのに、どうしてだろう。逢える気がするんだ。 「そんで言うこと。昨日まで考えてたやつ、今の内にもう一回まとめとかなきゃな。ええっと、『友達になってください。良かったらお付き合い前提で!』……って、さすがに急すぎか。いやいや、でもでも大雅みたいに自分の気持ちに素直になりたいし。んと、それからあと……『きっと好きになってもらえると思うんで』『必ず幸せにします』『今日も可愛いですね!』。うわあああ、どうかな~?」  君は、いつだって温かく見守っていてくれた。  俺が笑えば、嬉しそうにして。  どんな格好の悪い俺でも、ずっと傍で受け入れてくれた。  感謝の気持ちと一緒に、君への想いを伝えたい。  今度は、もっと俺らしく。                        fin.
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