決戦は日曜日

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 衛兵たちが両扉を開き、あたし達3人は体育館くらいの広さの豪華絢爛な吹き抜けの謁見室に入室した。  「お久しぶりです。お元気そうで何よりですわお義姉様。」  1段、いや10段くらい上にある玉座からあたしを見下ろし、天使のような笑みを浮かべてマリア陛下はあたしに話しかけた。  彼女の1段下には3人の枢機卿が並んで座っていて、彼らの位置でさえあたしの目線よりはずっと上だ。  謁見室の左右には、騎士、聖道士、魔道士たちがずらりと3列に並んでいる。  ……なかなかの威圧感だわこれ。  「マリア陛下におかれましても、お元気そうで何よりです。」  高いところに鎮座する彼女を見上げ、あたしはカーテシーを披露した。  「それで、アズラエルの魔宝(アーティファクト)のお話から聞かせて貰えます?それとも今牢屋に入ってる誘拐犯のお話からにしましょうか?」  「ではまず魔宝(アーティファクト)の件からご報告致します。」  良かった、こちらの読みどおりだ── あたしは密かに神様に感謝し、傍らのルフィエルさんに目で合図した。
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