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数日かけて馬車は帝都に到着し、あたし達は皇宮であるシェーンブルク宮殿の離れにある迎賓館のスイートルームに通された。
一応、あたしの身分を考えてそういう丁重な扱いにはしてくれたんだろうけど、事情が事情だけに歓迎レセプションの類は一切なく、皇宮付きの侍従官から「申し開きは明後日の日曜日です。当日はこちらからお迎えに上がります。」と、事務的に告げられただけだった。
ちなみにウォルフは罪人なので牢屋に入ってる。
「これをまず覚えていてくれ。」
侍従官が立ち去った後のスイートルームで、ルフィエルさんは赤い小箱と青い小箱を取り出した。
2つの小箱を開けた彼女は、赤い小箱に金貨を、青い小箱に銀貨を入れて鍵をし
た。
「覚えたか?」
「えーと……赤い小箱には金貨、青い小箱には銀貨……だよね?」
これが一体何の役に立つのだろう?
「正解。これは『真実の鏡』の効果を証明するために必要なんだ。」
そう言って、ルフィエルさんはちょっと悪戯っぽい笑みを浮かべた。
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