決戦は日曜日

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 「おはよう。えと、なんか……疲れてない?」  マリア陛下との決戦日である日曜日の朝、シェーンブルク宮殿の謁見室へ向かう時に合流したルフィエルさんは、何だかとっても疲れた顔をしていた。  「まぁ……一昨日の夜からずっと使い魔たちを駆使していたからな。」  『真実の鏡』を重そうに抱え、リュックサックを背負ったルフィエルさんは、目を擦りながらそう答えた。  「使い魔?そんなの使って何を調べてたの?」  「うん、まぁ……もうすぐ分かるよ。」  周りの騎士に聞こえる事を恐れてか、彼女は言葉を濁した。  謁見室に向かっているのはあたしとルフィエルさんだけじゃない。  あたしの傍らには帯剣したジークリンデがいて、さらにあたし達3人の前後をそれぞれ数名の騎士が「護衛」している。  皇宮を守る騎士たちに挟まれたこの状況で、ルフィエルさんが何でもかんでも喋るわけないよね……  などと考えてる内に長い廊下を抜け、見上げるほど高いアーチ型の両扉がある謁見室の入口にあたし達はたどり着いた。
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